共同研究先からの論文発表についてのお知らせ 2026年2月ーノイルイミューン・バイオテック株式会社

当社は山口大学大学院医学系研究科免疫学との共同研究により、PRIME CAR-T細胞が固形がんに対して優れた治療効果を発揮するメカニズムを明らかにしました。この度、その成果が"Cancer Immunology, Immunotherapy"にて発表されましたので、お知らせいたします。
CAR-T細胞療法は、免疫細胞の遺伝子を操作し、がんを強力に攻撃する力を持たせる先進的な治療法で、血液がんでは非常に優れた効果を示しています。一方、多くの固形がんでは、がん細胞の性質が不均一であることから十分な効果が得ることが困難とされています。この課題に対して我々は、CAR-T細胞にIL-7とCCL19を同時に産生させる「PRIME CAR-T細胞」を開発し、その事業化を進めています。
この度、当社は山口大学大学院医学系研究科免疫学との共同研究により、PRIME CAR-T細胞が固形がんに対して優れた治療効果を発揮するメカニズムを明らかにしました。
マウス固形がんモデルを用いた実験にて、PRIME CAR-T細胞が、体の中にある免疫細胞のがん細胞に対する反応を段階的に広げる仕組みである「エピトープ拡散*」を引き起こし、その結果として不均一な固形がんやCAR標的が消失した変異細胞が出現したがん組織に対しても治療効果を発揮していることが証明されました。さらに、異なる種類のマウスから作製した他家のCAR-T細胞でもこのメカニズムが認められ、免疫チェックポイント阻害薬との併用により効果が増強されることも明らかとなりました。
この成果は"Cancer Immunology, Immunotherapy"にて発表されました。
当社はPRIME CAR-T細胞療法の実用化、事業化に向けて引き続き企業努力を続けて参ります。
*: エピトープとは、抗原の中で抗体やT細胞受容体が認識する部位です。エピトープ拡散とは、免疫反応の過程において、元来標的となっていたエピトープに対する反応が誘因となり、新たなエピトープが免疫細胞に提示されることで、そのような新たなエピトープに対する免疫反応が連続的に起こるプロセスを指します。
以上
ノイルイミューン・バイオテック株式会社

